新卒で仕事を辞めたいのは甘え?続けるか辞めるかの判断と相談先
仕事を覚えようとしているのに、ミスが続く。先輩は親切でも、毎日この仕事を続けるのはつらい。「入社したばかりなのに辞めたいなんて、甘えなのかな」と、誰にも言えずにいることもありますよね。新卒で仕事を辞めたいと感じるだけでは、甘えとはいえません。
私も初職で十分に教わる機会がなく、自分を雇う会社はないと思っていました。その後、派遣先が変わり、休憩を取れたり定時で上がれたりする働き方を知りました。自分の能力だけではなく、教わる環境や勤務の条件も見る必要があります。
この記事では、辞めたい背景、続けるか辞めるかを考えるポイント、短い職歴で次の仕事を探すときの準備を説明します。読めば、自分を責めるだけで終わらず、今の状況を誰に相談し、何から始めるかを選べます。辞めたい気持ちは認めたうえで、次の行動を考えましょう。
新卒で仕事を辞めたいと感じるだけでは、甘えとはいえない

仕事がうまくできないときや、親切な職場でも合わないと感じるときは、自分の努力が足りないのかと迷うこともありますよね。新卒で辞めたいと感じるだけでは、甘えとはいえません。教わる機会や仕事内容、勤務の負担から、何がつらいのかを見ていきましょう。
教わる機会が足りず、仕事ができないと感じることもある
一人で作業を任されても、手順や判断の基準を十分に教わっていなければ、迷うのは無理もありません。見本を一度見ただけの作業と、自分で練習して質問できた作業では、分かる範囲も違います。
失敗が続くと「自分には何もできない」と感じやすいものです。けれど、仕事の全部が分からないのか、まだ教わっていない一部分で困っているのかは別です。教わったことと、これから教えてほしいことを分けると、不安の中身が見えます。
入社前に聞いた仕事内容や条件と、実際が違うこともある
接客の仕事だと思って入社したのに、実際は裏方の作業が中心だった。残業は少ないと聞いていたのに、帰る時間が遅い日が続いている。こうした違いで辞めたくなることを、気持ちの弱さだけで説明するのは難しいでしょう。
一方で、仕事内容は説明どおりで、先輩も親切なのに合わないと感じることもあります。働いて初めて、同じ作業を続けることや、人と話すことの負担に気づく場合があるからです。会社に明らかな問題がなくても、仕事が合わないという悩みはあります。
合わないと感じたことだけで、すぐ退職を決める必要はありません。「電話対応が多い」「希望していた業務を担当できない」など、どの場面でそう感じるかを言葉にすると、今の職場で変えたいことや、次の仕事に求めることを考えられます。
人間関係や勤務の負担は、努力だけで変えにくいこともある
質問するたびに強い言葉で叱られる、任された仕事が多く休憩を取れない。こうした状況では、覚える努力を増やすだけでは負担が減らないことがあります。「新卒だから仕方ない」と一人で引き受ける前に、職場の状況も考えてみてください。
注意された内容と、言い方のつらさも分けて考えてよいのです。直すべき作業があることと、怖くて質問できないことは別の問題です。自分の課題と、職場で変えてほしいことの両方を見ることが、次の相談につながります。
「自分だけが早く辞めようとしているのでは」と不安になる人もいるでしょう。厚労省が2025年10月24日に公表した資料では、2022年3月卒業者の就職後3年以内の離職率は次のとおりです。
| 学歴 | 就職後3年以内の離職率 |
|---|---|
| 大学卒 | 33.8% |
| 高校卒 | 37.9% |
離職の理由やその後の状況は人それぞれです。この割合だけで退職を決めず、自分の仕事や体調、職場が変わる見込みをもとに考えましょう。
新卒で続けるか辞めるかは、体調と仕事の状況から考える

辞めたいと思っても、今の職場で続けられる見込みがあるのか、別の仕事を探したほうがよいのか、迷いますよね。まず体調や安全を優先し、相談できる職場なら変えてほしいことを伝えましょう。今の会社で続ける方法を考えながら、別の職場を調べることもできます。
体調や安全に問題があるときは、相談を先にする
眠れない、食事が取りづらいなどの不調が続く場合は、医療機関や産業医へ相談してください。仕事を続けられる状態か、休養が必要かを一人で決めようとせず、今の状態を伝えましょう。会社の返答や転職準備を待つより、体調の相談を先にすることが必要な場合もあります。
休むことを考えるなら、人事や労務担当へ、利用できる休暇・休職制度と、休んでいる間の給与を聞きましょう。休養についての相談と、会社で使える制度の確認では、答えられる相手が違います。
仕事の悩みを社内で話しにくいときは、厚労省のこころの耳電話相談でも、仕事や人間関係、健康への影響を相談できます。診断は医療機関へ、会社の制度は人事等へ相談する、と使い分けてください。
教わり方・仕事量・担当を、誰にどう変えてほしいか伝える
職場で困っていることを伝えるときは、「仕事がつらい」だけでなく、止まっている作業や任されている量を具体的に話すと、相手も変更を考えやすくなります。相談先は、作業の指導なら教育担当や上司、配属や制度なら上司・人事などです。
| 困っていること | 相談で聞くこと |
|---|---|
| 作業の進め方が分からない | 教育担当へ:手順と質問先 |
| 期限が重なり仕事が終わらない | 上司へ:優先する仕事と分担 |
| 希望と違う業務が続いている | 上司・人事へ:担当変更の見込み |
たとえば、注文内容の入力は教わったものの、間違えたときの直し方が分からないなら、「入力を間違えたら、誰に確認して、どう直せばよいですか」と聞けます。相手に教えてほしい作業が伝われば、相談を具体的に進められます。
「様子を見よう」と言われたら、何を、いつ頃変える予定かを聞いてみてください。指導する人が決まった、仕事を分担してもらえたなど、約束だけでなく、実際に変わったことを見ると、続けられそうかを考えやすくなります。
改善が難しい・仕事が合わないなら、別の職場も調べる
相談しても困る状況が変わらないなら、別の職場を探すことも選択肢です。また、仕事が合わない人や、社内で安全に相談できない人が、先に求人を調べても構いません。社内相談を済ませることは、転職準備の必須条件ではありません。
いじめ・嫌がらせや労働条件で困り、社内に話せる相手がいない場合は、厚労省の総合労働相談コーナーも利用できます。相談できる相手を探しながら、今後の働き方を考えてください。
「3年は続けるべき」と言われても、その年数だけで自分の状況への答えは出ません。慣れてきた作業があるか、負担が減ったか、希望する仕事を担当できそうかを振り返りましょう。求人を比べるときも、今と同じ困りごとを繰り返さないために、次の点を見ます。
- 実際に担当する仕事内容
- 入社後の指導と質問する相手
- 勤務時間・休憩・休日
求人票だけで分からないことは、応募企業の採用担当や、利用中の転職エージェントへ聞きましょう。勤務を続けられるなら、退職を決める前から調べ、収入を保ちながら応募先を比べることができます。
先に退職する場合は、次の仕事の初回給与まで暮らせる見込みも確かめてください。計算の仕方は転職前に必要な貯金と生活費の考え方で説明しています。退職を決めた後の伝え方や手続きは、20代の退職手続きガイドへ進めます。
新卒ですぐ辞めると、次の就職に不利になる?

短い職歴を見て、応募先に「またすぐ辞めるのでは」と思われないか気になる人もいるでしょう。採用企業が短い職歴を気にする場合はありますが、評価は企業や求人によって異なります。担当した仕事と退職の経緯、次に求める仕事を整理して、応募先に合わせた準備をしましょう。
短い職歴は、退職の経緯と次に求める仕事を説明する
在籍期間が短いからといって、担当した仕事まで「何もしていない」とまとめる必要はありません。実際に担当した作業、教わったこと、補助として行ったことを整理してみてください。一人で判断していない仕事は、補助を担当したと説明します。
退職理由も、前向きに見せるために事実を変えなくてよいのです。困っていたことと、次にどんな仕事をしたいかをつなぐと、応募先を選ぶ理由まで伝えられます。話す内容は、次の三つに分けて準備しましょう。
- 担当した仕事と実際の作業
- 退職を考えた経緯と相談したこと
- 次の職場で求める仕事や条件
たとえば、説明と実際の担当が違い、変更の見込みもなかった場合は、その経緯を伝え、次の応募先では担当業務を確かめたことにつなげられます。相談していないことや、まだ確認していないことを足さず、自分が面接で説明できる内容にしてください。
短い職歴や応募先選びを相談したいなら、UZUZも候補
退職理由をどう話すか、どの求人に応募できるかを一人で考えにくいなら、20代の第二新卒(卒業後に就職してから日が浅い人)を支援する転職エージェント、UZUZも相談先の候補です。公式案内では、希望条件の整理、求人紹介、個人に合わせた面接対策を説明しています。
担当した仕事と次に求める条件を伝え、「短い職歴の伝え方を練習したい」と頼めます。希望地域や職種で紹介できる求人は異なるため、応募できる仕事も担当者へ聞きましょう。
特徴や注意点を先に知りたい人は、UZUZの評判と向いている人・注意点も確認してみてください。
まとめ|新卒で辞めたい気持ちを責めず、次の行動を一つ選ぶ
入社したばかりだと、辞めたいと言い出すこと自体に後ろめたさを感じますよね。新卒で仕事を辞めたいと感じるだけでは、甘えとはいえません。その気持ちを責めるより、困っている状況から次の行動を考えましょう。
- 体調や安全に問題があれば相談を先にする
- 職場へは変えてほしいことを具体的に伝える
- 仕事が合わないなら別の職場も調べる
まずは、一番つらい場面を一つだけ書いてみてください。そこから、教えてほしい作業、減らしたい負担、次の仕事に求める条件が見えてきます。体調や安全に困っている場合は、そのメモを作るより先に相談しましょう。
退職理由や次に探す仕事を一人で整理しにくい20代の第二新卒の人は、UZUZで職歴と希望条件を相談してみてください。面接での伝え方や応募先選びを、担当者と一緒に考えましょう。
短い職歴の伝え方や転職エージェントへの相談準備を詳しく知りたい人は、こちらも参考にしてください。
